メルちゃん
tommys_village
Tommy's Natural Village
これはオオデマリ。初夏の青い空を背景に、真っ白な球体の花を咲かせる植物です。英語では Japanese snowball と呼ばれ、その名の通り、まるで空からふわりと舞い降りた雪のような姿をしています。
ふと「綺麗だな」と思い、足を止めて写真を撮りました。
ただそれだけのことなのに、その瞬間だけ時間が少しゆっくり流れたような気がします。
花が咲いている時間は、驚くほど短い。
気づいた頃にはすでに満開で、そして気づけば、もう散っている。
人はその儚さを「もったいない」と感じるけれど、もしかすると美しさとは、その「短さ」によって成立しているのかもしれません。
もし一年中、同じように咲き続けていたら、
きっと僕たちは立ち止まらない。
カメラを向けることも、「綺麗だ」と感じることもなく、
ただの「日常の風景」として通り過ぎてしまうはずです。
限られた時間の中でだけ輝くからこそ、
その一瞬が、心に引っかかる。
人の人生も、きっと同じで。
永遠ではないからこそ、
ふとした瞬間に見える景色や、誰かとの時間が、特別な意味を持つ。
オオデマリは何も語らないけれど、
その真っ白な球体の中に、
「今をちゃんと見ているか」と、静かに問いかけているようにも感じました。